こんばんは!
今回はLCD(液晶ディスプレイ)を使用する際によく使用されるLiquidCrystal_I2Cライブラリの使い方についての説明をしたいと思います。
LiquidCrystal_I2C型変数の宣言
まず、LiquidCrystal_I2C型変数を以下のようなコードで宣言します。
1 | LiquidCrystal_I2C lcd(addr,en,rw,rs,d4,d5,d6,d7,bl,blpol); |
「addr」というのはアドレスのことです。i2c通信のアドレスを取得する方法は様々ですが、i2c_scannerというものを使用するのが一番簡単だと思います。i2c_scannerの使い方については以下の記事をご覧ください。
その他の値についてはLCDの種類ごとに異なるので、自分の持っているLCDを検索するなどして調べてください。
私の購入した20×4のLCDはこちらのコードで宣言できました。
1 | LiquidCrystal_I2C lcd(0x27, 2, 1, 0, 4, 5, 6, 7, 3, POSITIVE); |
LiquidCrystal_I2Cライブラリの関数
begin()
LCDの表示領域を指定します。
1 | lcd.begin(cols, rows); |
colsは列数、rowsは行数、20×4の場合は(20,4)
backlight()
LCDのバックライトを点灯します。
1 | lcd.backlight(); |
setCursor()
カーソルの位置を指定します。左上左端が(0,0)です。
1 | lcd.setCursor(col, row); |
colは列,rowは行、例えば3行目の2列目に指定したいときは(1,2)となります。
home()
カーソルを左上左端に設定します。
1 | lcd.home(); |
setCursorでも代用できます。
1 | lcd.setCursor(0,0); |
clear()
LCDの表示をクリアにして、カーソルを左上左端に設定します。
1 | lcd.clear(); |
print()
データを表示します。文字列を記述した場合文字列が、数値を記述した場合数値が記述されます。
1 | lcd.print(data) |
blink()
現在のカーソルの位置を点滅させます。
1 | lcd.blink(); |
noBlink()
カーソルの位置の点滅表示を消します。
1 | lcd.noBlink() |
cursor()
現在のカーソルの位置を表示します。
1 | lcd.cursor(); |
noCursor()
カーソルの位置の表示を消します。
1 | noCursor(); |
noDisplay()
LCDの表示を停止します。カーソルの位置、データなどは全て保存されていて、display()が実行されたとき再開されます。
1 | lcd.noDisplay(); |
display()
1 | lcd.display(); |
noDisplay()で停止されていた表示を再開させます。
scrollDisplayLeft()
表示されているものを全て左にシフトします。
1 | lcd.scrollDisplayLeft(); |
scrollDisplayRight()
表示されているものを全て左にシフトします。
1 | lcd.scrollDisplayRight(); |
autoscroll()
LCDの表示が自動的にスクロールされます。
1 | lcd.autoscroll(); |
noAutoscroll()
autoscroll()を停止します。
1 | lcd.noAutoscroll(); |
leftToRight()
スクロールの方向を左から右にします。何も宣言していない場合はデフォルトでこの設定になっています。
1 | lcd.leftTorRight(); |
rightToLeft()
スクロールの方向を右から左にします。
1 | lcd.rightToLeft(); |
他にも関数はありますが、主なものはこれで網羅していると思います。
もっと詳しく知りたい方は公式リファレンスをご覧ください。
実際にLiquidCrystal_I2Cライブラリを使用してLCDを表示させるやり方が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた!